ビジネスウーマンの為の仕事価値・自分価値・品格・キャリアを上げる印象ブランドプロデューサー、櫻あさ子です。

\美人力は人間力/心動かす印象をつくります

私が仕事で大切にしている考え方を振り返ると、その原点には、父の生き方や教えがあることに気づきます。

子どもの頃は何気なく聞いていた父の言葉も、歳を重ねた今、少しずつ意味が腑に落ちるようになりました。今日は、今の私につながる父の言葉をご紹介したいと思います。

自分の人生を狭めなかった父

23年前に他界した父は、幼い頃に小児麻痺を患い、片脚に麻痺が残りました。身体を揺らすように歩く姿をからかわれ、つらい思いをしながら成長したと聞いています。

それでも、私が物心ついた頃の父は、スキーを楽しみ、仕事以外はゴルフ、ゴルフの日々。そして、40名ものスタッフを抱える歯科医院の経営者でもありました。

私の記憶にあるのは、身体に不自由があっても、それを理由に自分の人生を狭めず、仕事にも好きなことにも精いっぱい向き合う姿です。

もちろん、私には見えていなかった苦労もあったと思います。身近にいた頃には当たり前に受け止めていた父の姿が、今では違って見えます。

そんな父から、繰り返し言われていたことがあります。人との接し方、笑顔、そして身繕いについての言葉です。

別々の教えに見えますが、その根には「目の前の人を大切にする」という共通した思いがあったように感じます。

その人の背景まで尊重すること

「人の親の悪口は言ってはいけないよ。どんなに素行の悪い親でも、その人にとっては、かけがえのない親だから」

子どもの頃は、してはいけないことのひとつとして聞いていました。

けれど今は、人をその人の背景ごと尊重する言葉だったと受け止めています。自分から見える一面だけで、その人にとって大切な存在まで決めつけない。その慎重さを、父は伝えたかったのかもしれません。

誰にでも、外からはわからない事情や、積み重ねてきた時間があります。相手を理解しようとすることは、すべてに賛成することではありません。それでも、自分の物差しだけで判断せず、まず話を聞く姿勢は持っていたいと思います。

人材育成や印象づくりの仕事でも、この考えを大切にしています。

たとえば、人前で話すのが苦手な方に、ただ「もっと明るく話しましょう」と伝えても、取り入れにくいことがあります。緊張しているのか、言葉を慎重に選んでいるのか。その方の状況を知ることで、無理なくできる工夫が見えてきます。

服装やメイクも、その方が何を大切にし、誰と、どんな場面で関わるのかを伺ってから考えます。外見だけを切り取らず、その方の思いや暮らしまで含めて整えること。それが、その人らしい魅力を伝えることにつながると感じています。

笑顔は人を幸せな気持ちにする

「女の子は、笑っていなさい。笑顔は人を幸せな気持ちにするから」

この言葉も、父から何度も聞きました。

今は、性別にかかわらず、笑顔には人との間にあたたかな空気をつくる力があると感じています。初めて訪れた場所で、迎えてくれた人の表情がやわらかいと、それだけで緊張が少しほどけることがあります。

不安を抱えて訪れる方もいるクリニックでは、表情や声のかけ方が安心感につながります。

相手に目を向けて挨拶する、話を聞きながらうなずく、落ち着いた声で説明する。大きな笑顔でなくても、丁寧に応対する気持ちは伝わるものです。その積み重ねが、クリニック全体の印象にもなっていきます。

もちろん、いつでも笑っていなければならないとは思っていません。無理に明るく振る舞う必要はなく、相手の状況によっては、真剣に耳を傾ける表情が必要なこともあります。

大切なのは、表情の形だけでなく、目の前の人に気持ちを向けること。父の言葉を、今はそのように受け止めています。

身だしなみは、相手への敬意

「身繕いには気をつけなさい。きちんと整えることは、お相手への礼儀でもある。そして、人からの扱われ方も変わってくるから」

これも、父から繰り返し言われた言葉です。自分を整えることは、美しく見せるためだけではなく、相手への心遣いでもある。服のしわを確認する、髪を整える、場面に合った装いを選ぶ。そんな小さな準備にも、人と向き合う姿勢が表れるのだと思います。

イメージコンサルティングでも、似合う色や形に加え、「誰に、どんな印象を伝えたいか」を大切にしています。その方の個性と、届けたい印象をつなぐことが、服装やメイクを考える土台になります。

人を、その人の背景ごと尊重すること。笑顔で安心していただくこと。そして、自分を整えることで相手への敬意を表すこと。父の教えは、今の私の仕事にも息づいています。

クリニックの人材育成やブランドづくり、セルフブランディングを通してお伝えしている
「美人力は人間力」「美しいとは、信頼と幸福を同時に生み出す在り方」
その原点は、父の生き方と、遺してくれた言葉にあるのかもしれません。

歳を重ねるほど、親からもらった言葉の意味が、少しずつわかるようになるものですね。

大切なことを教えてくれた父と、愛情をもって育ててくれた両親に、あらためて感謝しています。

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